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100年前にあったドイツの村  鳴門市「板東俘虜収容所」1917~1920年の記録 ユネスコ「世界の記憶」登録を目指して


 徳島県鳴門市ドイツ館が所蔵する資料から、「板東俘虜収容所」におけるドイツ兵の多彩な活動の一端を紹介する展覧会です。
 1918年6月1日、徳島県板東町(現鳴門市)に所在した「板東俘虜収容所」で、アジアで初めてルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「交響曲第9番ニ短調合唱付き」が全楽章演奏されてから、2018年で100周年を迎えます。
 第一次世界大戦に参戦した日本は、1914年ドイツと中国山東省青島で戦闘を行いました。「日独戦争」と呼ばれるこの戦いで、捕虜となったドイツ兵約4,700名のうち約1,000名は、「板東俘虜収容所」で約3年余りを過ごすことになりました。この収容所では会津藩出身の所長、松江豊壽をはじめとする管理者側の人道的な配慮により、規制の範囲内においてドイツ兵の様々な活動を認めていました。その活動は、音楽・演劇・講演・スポーツ・物販業・サービス業と多岐に渡ります。またそれを通じて、地域の住民との交流も日常的に行われました。
 「板東俘虜収容所」での様々な活動は、イベントプログラムや所内で刊行された情報誌、絵はがき・物販業・サービス業と多岐に渡ります。またそれを通じて、地域の住民との交流も日常的に行われました。「良き思い出」として一度ドイツに持ち帰られたそれらの記録は、所内に残されたドイツ兵の慰霊碑を守り続けた地域住民との交流がきっかけで、再び板東の地に届けられることとなります。1972年、寄贈された資料を中心に鳴門市にドイツ館が建設されました。
 現在これらの資料を、ドイツと日本が戦争の壁を乗り越えお互いを尊重しあった収容所での活動記録として、徳島県と鳴門市はユネスコ「世界の記憶」への登録を目差し調査を進めいます。本展を通し100年前の類い稀な歴史的交流の一端について理解を深めて頂ければ幸いです。

イベント情報

開催場所 明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン1階 エントランスホール 
    東京都千代田区神田駿河台1-1
KITTE地下1階東京シティアイ パフォーマンスゾーン 
    東京都千代田区丸の内二丁目7番2号
鳴門市ドイツ館 1階ホール 
    徳島県鳴門市大麻町桧字東山田55-2                     入場無料
開催日時 明治大学 駿河台キャンパス 2016年9月14日(水)~9月30日(金)10:00~20:00(最終日は17:00まで)
KITTE 東京シティアイ 2016年10月3日(月)~10月5日(水)8:00~20:00
鳴門市ドイツ館 2016年10月15日(土)~10月16日(日)9:30~17:00(入館は16:30まで)
お問い合わせ先 明治大学 駿河台キャンパス:℡03-3296-4545(代表)
KITTE地下1階 東京シティアイ パフォーマンスゾーン:℡03-3216-2811(10:00~19:00)
鳴門市ドイツ館℡088-689-0099

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